「進路希望調査、何て書けばいいんだろう」
提出期限が迫っているのに、紙の前で固まってしまう。周りの友達は「〇〇大学に行きたい」「将来は〇〇になりたい」と言っているのに、自分だけ何も浮かばない。
「やりたいことがない自分はダメなのかな」
そう思って焦る気持ち、すごくわかる。
でも、先に一つ伝えておきたいことがある。
進路が決まらないのは、君がダメだからじゃない。
むしろ、適当に決めずに悩んでいるのは、自分の人生を真剣に考えている証拠だよ。
進路の悩みは高校生の「第1位」
まず知っておいてほしい事実がある。
ある調査によると、高校生の悩み第1位は「進路・受験」(30.8%)だった。約3人に1人が同じことで悩んでいる。
つまり、クラスに10人いたら3人は「進路どうしよう」と思っているということ。
「周りはみんな決まってるのに」と感じるかもしれないけど、実際はそうでもない。決まっているように見える人も、内心では迷っていることが多い。
だから、「自分だけ決まっていない」と焦る必要はないんだ。
「やりたいことがない」は普通のこと
進路を考えるとき、大人たちはよくこう言う。
「やりたいことを見つけなさい」 「将来の夢は何?」
正直、これがプレッシャーになっている人も多いと思う。
でも、ここで知っておいてほしいことがある。
16歳や17歳で「やりたいこと」が明確な人の方が、実は少数派なんだ。
500人以上の成功者を研究した結果、わかったことがある。彼らの多くは、若い頃に明確な夢を持っていなかった。大学や社会に出てから、いろいろ経験する中で「これだ」と思えるものに出会っている。
つまり、今「やりたいことがない」のは、まったく普通のこと。

むしろ、17歳で人生を決めきれる方がおかしいとも言える。君はまだ、世の中のほんの一部しか見ていない。知らない仕事、知らない世界がたくさんある。その状態で「これが天職だ」と決められなくて当然なんだよ。
「やりたいこと」より大事な3つの視点
じゃあ、やりたいことがない状態で、どうやって進路を考えればいいのか。
ここでは、「やりたいこと」の代わりになる3つの視点を紹介するね。
視点①:「やりたくないこと」から考える
やりたいことがわからないなら、「これだけは絶対に嫌だ」ということから考えるという方法がある。
- 満員電車で毎日通勤するのは嫌だ
- 一日中デスクに座っているのは嫌だ
- 人と話さない仕事は嫌だ
- 逆に、人と話しすぎる仕事も嫌だ
- 給料が低いのは嫌だ
こんな感じで、「嫌なこと」を書き出してみる。
すると、消去法で「こういう方向ならアリかも」という範囲が見えてくる。
やりたいことはわからなくても、やりたくないことは意外とはっきりしているもの。そこから逆算して考えるのは、立派な進路選択の方法だよ。

視点②:「得意なこと」に目を向ける
「好きなこと」と「得意なこと」は、実は違う。
好きだけど苦手なこともあるし、別に好きじゃないけどなぜか人よりうまくできることもある。
進路を考えるとき、「得意なこと」を軸にするのは、実はとても現実的な選択なんだ。
得意なことは、努力しなくてもある程度できる。だから続けやすい。続けていると、さらに上達する。上達すると、周りから認められる。認められると、だんだん好きになっていく。
つまり、「好き」は後からついてくることも多い。

「自分には得意なことがない」と思うかもしれない。でも、それは自分では気づきにくいだけ。
友達や家族に「自分の得意なことって何だと思う?」と聞いてみるといい。意外な答えが返ってくることがあるよ。
視点③:「選択肢を広げる」という選択
もう一つの考え方は、「今は決めない」という決断をすること。
矛盾しているように聞こえるかもしれないけど、これも立派な進路選択だ。
例えば、「やりたいことがわからないから、まずは選択肢が広がる大学・学部に行く」という考え方。
将来の方向性が決まっていないなら、専門性の高い道に進むより、いろいろな可能性を残しておく方が合理的な場合もある。
大学に入ってから、いろんな授業を受けて、いろんな人に出会って、いろんな経験をする。その中で「これ面白いかも」と思えるものに出会えればいい。
「今決めなきゃ」と焦る必要はない。
決断を先送りにしているように見えるかもしれないけど、「今は情報を集める時期」と意識的に決めるのは、むしろ賢い選択だと思う。
「正解の進路」は存在しない
ここで大事なことを一つ伝えておく。
進路に「正解」はない。
同じ大学に行っても、充実した人生を送る人もいれば、そうでない人もいる。同じ会社に入っても、活躍する人もいれば、辞めていく人もいる。
つまり、どの進路を選んだかより、選んだ後にどう過ごすかの方がずっと大事なんだ。
だから、「間違った進路を選んだらどうしよう」と怖がりすぎなくていい。
どの道を選んでも、そこで頑張れば何かが見えてくる。逆に、どんなに「正解っぽい道」を選んでも、何もしなければ何も得られない。
選んだ道を、正解にしていく。

それが、進路選択の本当の考え方だと思う。
周りと比べなくていい理由
最後にもう一つ。
友達が進路を決めていると、焦るよね。「自分だけ遅れている」と感じるかもしれない。
でも、人生は競争じゃない。
早く決めた人が勝ちでもないし、遅く決めた人が負けでもない。
成功者を研究した結果、彼らの多くは「自分のペース」を大事にしていたことがわかっている。周りに流されず、自分が納得するまで考える。そういう人が、結果的に自分に合った道を見つけている。
君には君のペースがある。周りが決まっていても、君はまだ考えていい。

今日からできるアクション
最後に、今日からできることを一つ提案するね。
「やりたくないこと」を5つ、紙に書き出してみる。
将来の仕事や生活で、「これだけは避けたい」と思うことを書く。
- 毎日同じことの繰り返しは嫌だ
- ノルマに追われるのは嫌だ
- 田舎に住むのは嫌だ(または都会は嫌だ)
なんでもいい。正解はない。
書き終わったら、その逆を考えてみる。「じゃあ、どういう状態ならOKなのか」と。
そこに、君の進路のヒントがあるかもしれない。
進路が決まらないのは、ダメなことじゃない。
今はまだ、自分を知る途中。世界を知る途中。
焦らず、自分のペースで考えていこう。
君の進路を、応援してるよ。


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