自分には取り柄がないと思う|”何もない”と感じる君へ

大学キャンパスのベンチに座り、手を見つめて物思いにふける22歳の女性

「自分には取り柄がない」——そう思ったこと、ない?

自己紹介で「得意なことは?」って聞かれて、頭が真っ白になる。進路面談で「あなたの強みは?」と言われても何も浮かばない。周りには部活で活躍してる人、成績がいい人、コミュ力が高い人。みんな何かしら”持ってる”のに、自分だけ何もない気がする。特技欄を前にして手が止まる、あの感覚。「何か一つでもあれば」って思うのに、いくら探しても見つからない。でもね、その「何もない」って感覚は事実じゃなくて、見つけ方を知らないだけかもしれないよ。

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「取り柄がない」と感じるのは君だけじゃない

実はこの悩み、かなり多くの人が抱えてる。内閣府が7か国の若者を対象にした意識調査(2019年)によると、「自分には長所がある」と答えた日本の若者はわずか62.3%で、調査した国のなかでもっとも低い数字だった。アメリカは91.2%、韓国でも73.5%。つまり日本では約4割の若者が「自分に長所なんてない」と感じてることになる。これは才能の問題じゃなくて、日本の文化が「できること」を”当たり前”として流してしまいやすいことも大きく関係してる。謙遜が美徳とされる環境で育てば、自分の良さに気づきにくくなるのは自然なことだ。テストでいい点を取っても「もっと上がいるし」、人の話を聞くのが上手でも「別に普通でしょ」。自分にとっての日常が、実は周りから見たら「すごいこと」だったりする。でもそれに気づけないのは、ずっと自分の中にあるものだから。500人以上の成功者を研究した人物は、こんな言葉を残している。

「本当に教育のある人とは、自らの心に備っているさまざまな能力を自由自在に使いこなすことによって、まわりの人々と協調しながら、自らの目標を着々と達成してゆくような人物のことなのである」

つまり大事なのは、「何を持っているか」じゃなくて、自分の中にあるものをどう活かすかってこと。取り柄がないんじゃない。まだ”使い方”を知らないだけなんだ。

“強み”を見誤る本当の理由

「取り柄がない」と感じる原因の多くは、強みの定義が狭すぎることにある。心理学者ダニエル・カーネマンの研究でも知られるように、人間は自分が持っているものを過小評価し、他人が持っているものを過大評価しやすい。いわゆる「参照点のズレ」と呼ばれる認知バイアスだ。自分にとって当たり前のことは”能力”にカウントされず、他人のキラキラした部分だけが目に入る。

大学の廊下でガラスに映る自分の姿をふと見つめる女性

たとえば、人の話をじっくり聞ける人。本人にとっては「普通のこと」でも、実はかなり貴重な強みだったりする。ギャラップ社が数百万人を対象にした強み調査では、自分の強みを知って活用している人は、そうでない人と比べて仕事への意欲が6倍も高いというデータが出ている。問題は、才能がないことじゃない。自分の中にある”普通”を、強みとして認識できていないことなんだよ。

成功者は「才能」で結果を出していない

成功した人たちを長年研究した書籍には、こんな一節がある。

「最良の道具でさえ、その使い方を知っている人間を必要とするのだ」

これ、すごく大事なメッセージで。どんなにすごいスキルや才能も、使い方を知らなきゃ何も起きない。逆に言えば、小さな強みでも使い方次第で大きな成果につながる。アンジェラ・ダックワースが行ったペンシルベニア大学の研究でも、成功にもっとも影響するのは生まれつきの才能ではなく「情熱と粘り強さの掛け合わせ」、つまりGRIT(やり抜く力)だった。才能がある人が必ず成功するわけじゃなくて、自分の中にある小さな種を粘り強く育てた人が結果を出してる。華やかな取り柄がなくても、コツコツと積み上げられる人のほうが、結果的に遠くまで行ける。派手な才能より、地味な継続のほうが強い。それはデータが証明してる事実だ。もう一つ、500人以上の成功者を分析した研究にはこんな言葉もある。

「不幸には必ずそれと同等の価値が隠されているのだ」

「何もない」と感じている今の状態にも、実は同じだけの価値が隠れてる。何もないからこそ、変な固定観念に縛られずに、これから何にでもなれるってことでもあるんだ。

自分の中の”種”に気づくために

じゃあ具体的にどうすればいいか。まず試してほしいのは、「他人にありがとうと言われた経験」を書き出すこと。感謝される場面には、自分では気づいていない強みが必ず隠れてる。「資料まとめてくれて助かった」「話聞いてくれてありがとう」——そういう小さな言葉の中に、君の価値がある。

自宅のダイニングテーブルで付箋を整理しながら気づきの表情を見せる女性

もう一つは、「苦にならないこと」を探すこと。他の人が「面倒くさい」と思うのに、自分はそこまでしんどくないこと。それは才能のサインだったりする。リクルートマネジメントソリューションズの調査(2023年)でも、若手社員の約7割が「自分の強みがわからない」と回答している。つまり、強みが見えないのは君だけの問題じゃなくて、みんなが抱えてる共通の壁なんだよ。取り柄って、派手で目立つものじゃなくていい。地味で、誰にも気づかれないけど、確かにそこにあるもの。それが本当の個性であり、可能性の種なんだ。まだ芽が出てないだけで、土の中にはちゃんとある。


言語化ワーク

  1. 最近、誰かに「ありがとう」と言われたのはどんな場面だった?
  2. 周りが「面倒」と感じているのに、自分はそこまで苦にならないことは何?
  3. 小さいころから「なぜかよくやってしまうこと」は何だった?

「自分には何もない」と思っていたのに、対話の中で”自分だけの種”を見つけた——桜花ライフアカデミーには、そんな同世代の仲間がたくさんいる。一人で探すのが難しいなら、誰かと一緒に見つけていく場所があってもいい。気になったら、のぞいてみてね。

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