「友達の作り方がわからない」|”ぼっち”が怖いのは普通のことだった

休み時間の廊下でひとり立つ高校生の女性

新学期、教室を見渡す。もうグループができてる。隣の席の子は別の子と楽しそうに話してる。自分だけ、どこにも入れてない。昼休み、ひとりでスマホを見てるふりをする。——本当は誰かと話したい。でも、話しかけるタイミングも、何を言えばいいかも、まったくわからない

いちばんキツいのは、「友達の作り方がわからない」ということ自体が恥ずかしくて、誰にも言えないこと。みんな自然にやってるように見える。でもね、「自然にできてるように見える」だけで、実は焦ってるのは君だけじゃないんだよ。

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「友達の作り方がわからない」と思ってるのは5人に1人以上いる

ベネッセ教育総合研究所が実施した調査によると、高校生の約24%——つまり4人に1人が「新しい友人関係を築くことに不安を感じている」と回答している。大学生になるとその割合はさらに上がる。国立青少年教育振興機構の調査では、大学1年生の約3割が「大学での友人関係に困難を感じた」と答えた。

つまり、教室で周りを見回して「みんな楽しそう」と思っても、その中の何人かは内心同じように焦っている。グループの輪に入っているように見える人も、実は「このグループで合ってるのかな」と不安を抱えてたりする。

500人以上の成功者を研究した人物も、人とのつながりについてこう記している。

「調和の精神と思いやりの心をもって友情を交わしてゆく中から、われわれは人々の素質や習慣や思考力などをお互いに吸収し合ってゆくのである」

ここで注目してほしいのは「調和の精神」って言葉。友達って、無理に作るもんじゃなくて、「この人となら心が穏やかでいられる」って感覚がベースにあるもの。焦って手当たり次第にグループに入ろうとすると、その感覚を見失う。

学食でひとりお弁当を食べる高校生の女性

「話しかけられない」のは性格のせいじゃなくて”恐怖のせい”

友達の作り方がわからないって悩む人の多くは、自分を「コミュ障」だと思ってる。でも実際は、コミュニケーション能力の問題じゃなくて、「拒否されるかもしれない」という恐怖が行動にブレーキをかけてるだけのケースがほとんど。

心理学では「拒否感受性(Rejection Sensitivity)」と呼ばれる概念があって、過去に仲間外れや無視を経験した人ほど、新しい関係を作ろうとするときに強い不安を感じることがわかっている。つまり、話しかけられないのは「能力がない」んじゃなくて「怖い記憶がブレーキをかけてる」

20年以上にわたって成功者を調査し続けた研究者も、恐怖と行動の関係についてこう警告している。

「過度の用心は不用心と同じほど悪く、どちらも避けるべき両極端なのである。人生はさまざまなチャンスで満たされているのだ」

「傷つきたくないから話しかけない」は、短期的には自分を守ってくれる。でも長期的には、チャンスそのものを遠ざけてしまう。用心しすぎて動けなくなってるだけだとしたら、ちょっとだけブレーキを緩めてみる価値はある。

友達は「作る」んじゃなくて「見つかる」もの

ここで発想を変えてみてほしい。「友達の作り方」って言うと、なにかテクニックが必要なように聞こえる。でも実際には、友達は「作る」ものじゃなくて「同じ場所にいるうちに見つかる」もの

心理学には「単純接触効果(ザイアンス効果)」という理論がある。人は、繰り返し顔を合わせる相手に対して自然と親しみを感じるようになるという法則。つまり、毎日同じ時間に同じ場所にいるだけで、関係のベースは少しずつ出来上がっていく

だから、いきなり「面白い話をしなきゃ」とか「グループに入らなきゃ」とか思わなくていい。最初は、同じ教室で同じ授業を受けてる。同じ図書館の同じ席に座ってる。それだけで十分。そのうち「あ、また同じ人だ」って認識が生まれて、そこから自然と挨拶が生まれたりする。

成功法則を研究した書籍にも、人と人の結びつきについてこう書かれている。

「2つの心がひとつになるとき、目には見えない力をもった第三の心が生まれるのだ。人間の心は一種のエネルギーであり、それは本質的に精神的なものなのである」

大人数のグループに無理に入るより、「この人とは静かに一緒にいられるな」と感じる相手がたった1人見つかるだけで、世界の見え方は変わる。友達の「数」を追いかけるんじゃなくて、心が穏やかになれる「1人」を探す方が、ずっとラクだしずっと長続きする。

放課後の並木道を穏やかな表情で歩く高校生の女性

ぼっちの時間は「損してる時間」じゃない

最後にこれだけは伝えたい。ひとりでいる時間は、何かを失ってる時間じゃない

周りがワイワイしてると焦るのは自然なこと。でも、ひとりの時間に自分が何を感じるか、何が好きか、何が苦手かを知れるのは、実はものすごく大きな財産になる。自分のことをよく知ってる人の方が、結果的にいい人間関係を築ける。自己理解がない状態で「とりあえずグループに入る」と、合わない場所で消耗するだけのループに入る

友達の作り方がわからないことは、恥ずかしいことでも劣ってることでもない。ただ、まだ「自分に合うつながり方」を見つけてないだけ。みんなが同じやり方で友達を作る必要なんてないし、グループの大きさが人間の価値を決めるわけでもない。

ひとりの時間を怖がらなくていい。でも、ひとりのままでいたくないなら、まずは「同じ場所に通い続ける」ことから始めてみて。それだけで、出会いの確率は確実に上がる。


言語化ワーク:「友達の作り方がわからない」を分解してみよう

ノートでもスマホのメモでもいいから、以下の問いに書き出してみて。

  1. 「友達がほしい」と思うとき、具体的にどんな場面を想像してる?(昼休みに一緒にいる?放課後に遊ぶ?LINEで何気ない会話をする?)
  2. 今まで「この人いいな」と思ったことがある人はいる?何がきっかけでそう思った?
  3. 話しかけようとしたとき、頭の中でどんな声が鳴る?(「変に思われるかも」「無視されたらどうしよう」等)
  4. もし100%拒否されないとわかっていたら、最初に何を言う?

書き出すことで、「なんとなく怖い」が「ここが怖い」に変わる。怖さの正体が見えると、次の一歩が見えてくる。

「友達の作り方がわからない」って悩みを、友達がいないからこそ誰にも言えない——そんな矛盾を抱えてるなら、桜花ライフアカデミーを覗いてみて。ここには、同じように「ひとりでいること」に悩んだ経験のある仲間がいる。最初のつながりが、画面の向こう側から始まってもいいと思うんだ。

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